ワールド・ネバーランド~ククリア王国物語~のプレイ日記がメインです。 たまに小説とか落書きとかも。ネタバレ塔一切考慮なし(・ω<)
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ワールド・ネバーランドククリア王国のプレイ日記です。
プレイ内容を元にちょっと盛ったりしてます。
不定期にイラストとか小説とかもかいたりします。

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素晴らしい作品に紛れてひっそり参加しました。

【WN文字書き交流会】←リンク先にルールと素晴らしい作品がありますきゅんきゅん!!
いくつかのお題を盛り込んだ文章を書くというシンプルなルールです。
シチュが決まっていると割とイージーモードじゃね? と思った時期が私にもありました…

登場人物
少女… 4代目PC長女娘アミル。物怖じせず外の世界(敷地外)に飛び出していく社交的な娘 花も恥じらう2歳児
少女の父… 4代目PCディア。四男一女の三男坊。妻に代わり家事全般をこなすもはや主夫。料理が大好き。友達は大体ろくでなし
少女の母… 4代目嫁アレクシア。 ここ数代で最高の腕をもつ「伝説の工芸家」やや不器用な性格だが職人気質という風にも言える。

ちょっと長いので続きからどうぞ 
 いつもどおりの一日だった。
 夫と思われる青年がが家族より少し早く起きて朝ごはんを作り、出来上がったら子供たちを順番に起こして支度をさせ全員で食卓を囲む。
 若干寝起きの悪い妻は少し不機嫌な顔をしているが機嫌が悪いわけではなく、まだ頭が回転しきっていないだけだ。
 子供達はそんな妻と対照的に我先にとハールを頬張り、昨日の出来事を口々に話してはしゃぐ。

 「忘れ物はない?」
 「がっこーに持っていくものなんてないからへいき!」
 「いや、カバンに手拭とか入れてあげてるでしょ? 汚れたりしてない?」
 「この前ヒラムシ包んでたの忘れて潰して汚くなったからいむにあげた」
 自慢げに笑う息子に彼は乾いた笑いしか返せない。
 「新しいの、入れとくね。あと汚れたらちゃんと洗うから捨てずに持って帰りなさいね」
 「パパ、髪の毛結ってー!」
 今度は娘がしがみついてくる。いつの間にか妻は石切場へ行ったらしく姿はなかった。

 家庭が崩壊しているのではない。
 妻が子供達に興味が無いわけでもない。
 彼女が壊滅的に家事と分類される仕事ができないので彼が代わりにやっているのだ。

 「今日はこのひらひらのがいいの。お出かけするの」
 手際よく左右に分けた髪の毛を目より高めの位置で結い、娘に手渡されたレースのあしらわれたリボンを結ぶ。
 未就学児の割に娘はよく遠くまで出かけている。
 人懐こく誰にでも愛想が良い。社交的というのだろうか…
 一度は母を追ってカルナの森にまで足を運び、肝心の母を見失ったことで鬱蒼とした森のど真ん中に取り残されるという事もあった。
 その時は丁度通りかかったゲーナの樹を倒していた国王陛下である長兄と、暇を持て余していた魔導師長で勇者の次兄に保護されて事なきを得た。
 タイミングよく警鈴が鳴り響き、魔獣出現の気配が漂うといい経験だから! と魔獣退治を見せようとした次兄を必死で止めた長兄が疲れきった表情をしていたのが気になったが、長兄が次兄の言動につっこみきれないのはいつものことだと流しておいた。

 「一人で遊ぶのは危ないからパパも一緒に行くよ」
 「えー…しかたないなあ。じゃあパパとでーとしてあげるよ」
 そう言って差し出された娘の手をつないで二人ですぐ近くの川に歩いていく。
仕方ないと言っても顔を見る限りご満悦と言ったふうだ。
 行き先は工芸家の家の前にある本当に近くの川だがしっかり手をつないでおくに越したことはない。
 デートなどませた言葉をいいながらも、目的の場所につくとあっという間に手を離し、デートなどそっちのけになる娘を見て、所詮は子供だと彼は感じる。



 「魚釣りの邪魔はしないように気をつけるんだよ? アミルちゃん」
 「はーい! きれいないし、きれいないしー…」
 中々お眼鏡にかなう形や色の石がないのか、少しずつ川辺から川の方に移動していく。
 結局、川の淵で石を探していたのに水に沈む石に興味を持ち出し、ずぶ濡れになってきれいな石をさがしだす娘。
 初めこそ服が濡れないようにと子供なりに気をつけてはいたが、一度バランスを崩して転倒、水浸しになると気にならなくなったのか顔を水面ギリギリまで近づけて石を選別しはじめた。
 石探しから急に興味が水遊びに移り、父が反撃をしないのをいいことに水をかけたりもする。しかしまた思い出したかのように石を探し始める。
 子供だからか、性格がそうさせるのか… 彼は少し移り気の多い娘に一抹の不安を感じさせられる。
 途中何度も危ないからと手を引き、水面に顔を近づけるのをやめさせたが…
 「危ないから顔を近づけるのはやめなさい」
 そうは言っても、どうしようもない。父の言いつけなど半刻も経たぬ間に忘れられるのだ。
 仕方がないのでよほど危険なことをしようとしない限りは何も言わない、手を出さないことにした。男の子より女の子の方が同じ年令でも幾分か自重した行動ができるのを幼なじみたちを見てよく理解しているから。
 もしこれが幼なじみならば従兄弟の方あたりがそろそろ流されるか溺れる頃合いである。

 楽しそうに石を掬いあげては彼女の御眼鏡に叶わない姿の石たちが大人の歩幅にして二、三歩先の距離に投げ捨てられる。
 川の端で釣りをしている人たちに邪魔にならないようにはしているが… 
 「だめだよ。石を投げたら魚がびっくりしちゃう」
 この注意も何度目だろうか。
 「… あった! ぴかぴかのいし!!」
 全く聞いていない娘が掬いあげたのは川の流れと付近の石との衝突で研磨されていき、角が取れ丸みを帯びたラル石だった。
 もともと研磨することで装飾品や鏡にすらなってしまう宝石だ。
 この国では「さがすとそこそこ出てくるきれいな石」程度の認識でしかないが。
 子供の頃は水切りに使うための平石以外は邪魔でよく川に捨てていった。今も昔もきっと子どもたちは同様の事をしているのだろう。
 「きれいなラル石だねえ…」
 「これママにあげる。あしたはおたんじょうびだから」
 娘は母の誕生日にプレゼントをあげたかったらしい。
 その言葉を聞き、彼は娘を抱きしめる。
 「やっぱ娘っていいなぁ…」
 「パパ?」
 「なんでもないよ。夏でも風邪ひいちゃうしママも心配するから着替え持ってお風呂いこうか」
 「え…パパと一緒にお風呂…?」
 あからさまにひきつった顔をされ、彼は二の句がつげなかった。
 結局ずぶ濡れの娘は通りがかった彼の姉に公衆浴場へと連れていってもらった。



数年後

 「アミル、結婚おめでとう」
 成人して二年。ずぶ濡れで川遊びをしていた少女は従兄弟との結婚式を控えていた。
 「ありがとう。弟より先に出ていけてホッとしたわ」
 同級生とも何人か付き合ったがいまいちその相手との未来を考えることができなかった。
 そんな中で出会ったのが従兄弟で、兄と同い年の二歳上の青年。
 彼がシズニ神官になっていなかったら急接近などなかっただろう。人生とはよくわからないものだ。
 まさか従兄弟と結婚するとは自分でも意外だったから。
 「そうそう。あんたにこれを渡そうと思ってね」
 そう言って渡されたのは土産物屋に売っているものより小ぶりだが少し身だしなみを整える用にしては大きい鏡。
 「鏡?」
 「それね。あんたが小さい頃あたしにくれたラル石を加工したのよ。ずっと石のまま置いとくとどうしてもくすんでしまうから」
 「せっかくあげたんだからお母さんが持っときなよ」
 「いいから貰っときなさい。もうこういうの作る機会もないんだし」
 今は兄が工芸家を継いだので、数年前に既に「ぴかぴかのいし」は鏡に生まれ変わっていたのだろう。
 子供に対してすら不器用なところのある母の好意をありがたく娘は受け取る。
 娘は鏡を手に取り、母でないととてもできないであろう細かい装飾を指でなぞる。
 「お母さん、本当に手先は器用だよね。愛想は今ひとつなのに」
 「失礼ねえ…」
 「でも、自分に対しては素直で甘えん坊だってお父さんがのろけて来るんだよ娘相手に」
 「あのバカ…」


 その鏡は常にベッド脇のキャビネットに飾られてあった。
 彼女が二歳上の夫よりも先に導かれていったその日に一人娘がその鏡を譲り受け、幼いことから当たり前だった風景と同じように自宅に飾ってある。
 余談だが、一人娘もいつかは母と同じように娘にあげよう… と考えたのだが、何しろ娘が3人おり、長女に渡せば次女三女が拗ね、次女に渡せば長女三女が… と誰に渡してもケンカの種になることに気づいたのは十数年先の話である。
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